2025/01/13 20:12
できること、ひとつ。

【能登半島のいま】
僕が能登半島へ入ったのは2024年10月27日。
地震から10ヶ月以上が経った今もまだ手付かずの倒壊した建物や陥没した道路など、厳しい現状を目の当たりにしました。
また、9月の水害によりさらに被害が拡大した地域も多くありました。
僕が入った石川県珠洲市大谷地区はまだ水道も復旧していませんでした。
上:土砂崩れでまだ通行できない道路がたくさんありました。


上:倒壊した家もそのままの状態。

上:神社の大きな鳥居が落ちたまま。
地元の友人が現地の方と炊き出しの調整をしっかりと行ってくれて、僕はそこへ同行して食後のコーヒー約100杯を準備しました。
友人は「あたたかいものを届けたい」という想いで「天ぷらきしめん」を準備。
麺類は茹でるときとスープで水がたくさん必要です。
まだ水道が通っていないので、すべて自分たちで用意する必要があってとても手間が掛かりますが、仲間はあえて麺類を選んでいました。
現地の方に提供をさせていただくと「焚き出しであたたかい麺類はなかなかないからとても嬉しい」「カップ麺とは全然違って嬉しかった」などという感想をいただきました。
とても嬉しかったです。
同時に友人の選択に感銘を受けました。

上:地元愛知の名物天ぷらきしめん。



【過去の経験】
僕は2011年に起きた東日本大震災の復興支援活動をした経験があります。
国際協力NGOピースウィンズジャパンの一員として宮城県気仙沼市で約1年半ほど子どもの心のケアプロジェクトやスポーツを通した支援活動などを行ってきました。
「被災地に寄り添う」という気持ちを持って現地に入りましたが、実際に現地で被災された方々とお会いしてお話をさせていただくと、その方々の経験、そのときの気持ちは到底計り知れませんでした。
僕は分かったような気持ちになることはできず、ある時から「現地の方の気持ちは計り知れないから、今は自分ができることを精一杯やるだけ」という気持ちに変化しました。
本当に正解か、本当に必要とされているかは分からない部分がたくさんあります。
間違わないように最大限に情報を集め、考えて行動する。
その結果がほんの少しでも誰かのためになれば、そんな気持ちです。

上:「いなほの家」様から提供いただいたクッキー。
【ありがたい気持ちが集まる】
僕が能登半島へ炊き出しとコーヒーを届けに行くことを知った知人の方から「自分にも何かできることはないかな?」と連絡がありました。
話し合いをして「コーヒーに合うお菓子を届けよう!」ということになり、僕の勤務する福祉施設と繋がりのある愛知県稲沢市内にある福祉施設「いなほの家」さんのクッキーを提供してもらうことになりました。
いなほの家さんに連絡をすると、快くクッキーの準備をしてくれました。
そしてなんと「自分たちも何かしたいからクッキーのお代は能登のために使って欲しい」との連絡がありました。
誰かのために何かしようという気持ちが集まるという連鎖、とても嬉しかったです。
あたたかい気持ち、本当にありがとうございました。
その代金は後日、「能登にカイロを届けよう!」という企画に賛同してホッカイロを能登に届けさせていただきました。

上:友人の繋がりを通して能登半島にホッカイロを届けてもらいました。
【最後に】
今回の支援で必要な経費はすべてみなさまからの売上を使わせていただきました。
DMなどで応援メッセージをしてくれた方々、本当に感謝です。
応援されることの心強さを感じました。
みなさまがコーヒーを美味しく、楽しく飲んでいただいているからこそ、このような活動ができています。
本当にありがとうございます!
今後もみなさまに喜ばれるコーヒーを届けることはもちろん、そのうえで「誰かのためになること」に繋げていけたらと思っています。
そのために、とにかく美味しいコーヒーをみんなで楽しんでいきましょう!
今回の炊き出しの調整をしてくれた友人と同行したその仲間の方々、本当にありがとうございました!

-----------------------------
【HUYGGE COFFEE】ヒュッゲコーヒー
こだわる人もそうでない人も
コーヒーを通して日々の生活に愉しみを!
フェアトレードで生産地の雇用を守り、
日本の障がい福祉の賃金向上へ。
-----------------------------
【オンラインショップ】
https://huyggecoffee.shopselect.net/
【インスタグラム】