2024/07/15 08:53

この写真は僕が以前、コーヒーの収穫体験をしたときのコーヒーの実です!

【コーヒーって何なんだろう?】
僕たちが飲んでいるコーヒーは「コーヒーノキ」と呼ばれる木に実る真っ赤な果実の「種」なんです。

そう、コーヒーは木の実の種なんです。

僕はこの真っ赤に育った完熟チェリーをひとつひとつ手で収穫する体験をしました。
800gほどを収穫するだけで、もうめちゃくちゃ大変でした。

※上:手を真っ黒にしながらひとつひとつ実を穫っていきます。

でも見てください!
きれいに水洗いするとこの艶々の紅色!

※上:艶々の完熟チェリー

完熟しているほど、甘みや旨みのあるコーヒーになると言われてます。
僕の仕入れている農家さんはすべて手摘み!
機械で大量収穫している農家さんもたくさんいますが、手摘みを大切にすることで完熟した豆をしっかり選別して収穫することができます。

もちろんその分、フェアトレードで適正な価格で仕入れることを大切にしてます。
いい品質の豆を作ってくれているので当たり前ですね!

ちなみに真っ赤な果実は食べることができて、ほのかに甘くて酸味のある味でした!
さくらんぼみたいな甘さではないので、たくさんは食べれなかったです。笑

【どうやってコーヒーになる?】

とっても簡単に説明すると、

①完熟チェリーを収穫
②完熟チェリーの実から種を取り出す
③種の周りにあるヌルヌルをきれいに取る
④しっかりと乾燥させる

そんな流れです。

しかし実際にはこの工程の中にむちゃくちゃ計算された技術と膨大な時間を掛けて現地では精製しています。

種の周りにあるヌルヌルを取るのは実際に手でやってみると、、、
「取れません!」
もう一生ヌルヌルなんじゃないかと思うくらい取れません。笑

生産地では何種類かの方法があるのですが、ひとつは大量の水に実を入れて発酵をさせて微生物にきれいにしてもらう、

また、果実のまま天日干しをして、ヌルヌルを完全に乾燥させてから身を剥いでいくなどです。

しかし、この天日干しひとつとってもカビの発生を防いだり、均一な品質を保つため一日に何度もひっくり返したり日差しが強い時間には日陰を作ったりと、もう膨大な時間と手間が掛かっています。

上:天日干しした豆の選別作業

上:ハウスの高い気温の中、手作業している様子。

【行程によって味が変わる!?】
ものすごく簡単に説明した上記の精製方法ですが、その工程ひとつで味が大きく変わってしまうのです。

ヌルヌルを取るために水で発酵させるか、天日干しして完全に乾燥させるか、この工程の違いだけでものすごく大きく変わってくるんです。
僕の定番としているコーヒーでは、

・東ティモール→水で発酵「ウォッシュド製法」
・エチオピア→天日干し「ナチュラル製法」

コーヒーは産地によって味が違います。
でも同じ産地の豆でも製法を変えると全然違った風味になるんです。
おもしろいです。面白すぎますね。

そしてその製法、過程のちょっとした違い、その年の実の完熟具合でも風味は変わってきます。

なので全く同じコーヒーの味ってたぶんないと思ってます。

いつも僕が思っている、その〝違いを愉しむ〟そんなことをしていきたい、伝えていきたいと思ってます!

上:日本から約5,000km離れた東ティモールのコーヒー農家さんの作業風景!


上:マンデリンの選別風景。ひとつひとつ目視してます。@インドネシア

【1杯のコーヒーになるまでのストーリー】
約5,000km離れた東ティモールの山奥でコーヒーノキが育てられて、真っ赤な実を手摘み、そして様々な精製工程を経て出荷が整う。

そして遠い遠い道のりを麻袋に入ったコーヒーが輸入企業を経由して、日本の僕の小さな小さな焙煎所に届く。

すっごいですよね。

途方もない道のりと時間、手間を掛けて。

そんな大切な豆なので、ていねいに焙煎してみなさまの元に届けます!

そんなストーリーを経た1杯のコーヒーを思う存分に味わっていただけると嬉しいです!

たった1杯のコーヒーではありますが、いろんなことを想像して飲むと少しだけ違う何かが感じられるかもです!
上:いろんなストーリーのあるコーヒーの生豆

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日本の障害福祉の賃金向上へ。
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